30歳の婚活を考え直すためのリンダール均衡とは?

人生の節目というのは、殊更、20代から30代へ移り変わるときに強く感じられるものです。
20歳の頃、10年後の未来について、どういう自分を想像していましたか?
なりたい自分に、なることができましたか?
また、30歳からは、どういう自分でありたいですか?
どういう自分でありたいかを考えた時、自分は結婚しているのか、していないのか想像すると思います。
未来の自分は結婚していたい、と考えると「30歳から婚活を始めた方がいいかな?」と、考えることでしょう。
しかしながら、30歳からの婚活には先立つものが必要です。
人付き合いというものにはお金が掛かるのです。
登録制のお見合いパーティーに参加しようにも、年会費を払う余裕がないという理由で参加できない方も数多くいらっしゃいます。
そういった方々のために、行政機関は、数年前から婚活に向けて立ち上がりました。
行政が重い腰を上げたのには少し理由があったのです。
今回は、行政の介入と婚活市場の関係性を、リンダール均衡を用いて解説していきます。
30歳になって婚活を考え始めた男女のみなさんへ向け、未来は今後どのように進んでいくのかお話ししたいと思います。
リンダール均衡は苦渋の選択だった⁉
生涯未婚率の上昇、少子高齢化、晩婚化という社会問題から街づくりの将来を考えた行政は、若者たちのために一肌脱ぐこととなりました。
人の恋仲事情に口をはさむなんて、なんという野暮でしょう!
とはいっても、30歳婚活世代の結婚離れをなんとかしなくてはいけません。
30歳の婚活男女どころか、街から人が消えてしまう日も、そう遠くはないのです。
かくして行政は、リンダール均衡を起こし、地域の発展に力を貸す運びとなったのです。
リンダール均衡とは
リンダール均衡とは、しばし、サミュエルソンの公式にも当てはまることですが、市場原理のみでは均衡が起こらないものについて、税金を通じ、公共料金という形で行政が価格設定することで達成される均衡のことです。
若者の結婚離れが深刻であるという問題に直面した時、特に30歳からの婚活を応援しようと考えるとどうでしょう。
30歳の婚活というと、いわゆる街コンが浮上してきます。
行政の介入
繰り返しますが、元来、“行政が男女の仲に介入する”というのは、とてつもなく野暮ったいのです。
ただし、先ほども申し上げました通り、リンダール均衡を起こさなければ、結婚も何もしない男女が増えてしまったため、重い腰を挙げざるを得ません。
若者たちは「何もしない幸せ」を獲得してしまったのです。
行政が黙っていても、勝手にどんどん結婚していく時代は終わりました。
特に“行き遅れ”のイメージが強い30歳からの婚活は深刻さを増しています。
そこで、行政が30歳婚活世代を含め、若者たちを応援するために各地で街コンを開催し、“合コン代を負担する”運びとなったのです。
結婚適齢期が広がりつつある現在
リンダール均衡の実態、つまりは、リンダール均衡を達成しなければならなくなった理由は、“何もしなければ結婚できない時代に突入したから”と言えます。
未来を考えると、30歳からの婚活を後押しせざるを得ません。
一つに、色々な価値観の芽生えから結婚適齢期が広がりつつあり、基準があいまいになっていることが挙げられるでしょう。
ちなみに日本では、結婚適齢期が20~34歳とされていますが、それはあくまでも一般論に過ぎません。
事実、婚活市場は35歳以上の男女で繁茂しています。
20代の頃に強い結婚願望が無かったのでしょう。
かつて日本は、横並びが好き、聖徳太子による“和を以て貴しとなす”の精神が、今よりさらに色濃い国民性でした。
「友人がみんな結婚したから私も結婚しよう」
そう思って、生きてきました。
ましてや、30歳になって初めて婚活する人など、滅多にいませんでしたから。
時代が進み、米国の影響を受けて個人主義が浸透した結果、いわゆる個人を尊重する思想が各家庭にまで下りるようになりました。
「友人は友人、私は私」
結婚適齢期を生きる男女は、自分と他人の“差”に苦しむ必要がなくなったのです。
かつての“みんな”は、今の“みんな”ではありません。
今の“みんな”はお家に引っ込んでしまいました。
30歳の婚活は絶好のタイミングといえる
30歳の婚活は、個人としても社会的にも色々な節目と言えるでしょう。
30代は後半になればなるほど結婚率が下がってきます。
30歳で婚活のスタートを切れば、30代後半になだれ込む前に結婚できる可能性があります。
国としても30歳を煽って出会いの場を提供しようとしますし、恋活アプリや結婚相談所、婚活サイトも30歳を一つの節目に見て、データを出しています。
裏を返すと、30歳で婚活をスタートさせるか、それともまだ始めないか、これが大きな差を生むでしょう。
その意味では自分を売り出す婚活のタイミングとして30歳は良い時期だと言えます。
30歳以下はもう婚活で悩まなくなる!?
とはいえ、30歳でも婚活をスタートさせる人は意外に多くありません。
今を生きる30歳の男女からは、婚活しなくてはならないという焦りと不安が見受けられますが、この現象も、近い将来にはどのように変化しているでしょうか。
“我々は結婚しなくてもよいのだ”という価値観の芽生え
おそらく、次世代の男女は婚活そのものに悩まなくなるかもしれません。
30歳になっても、焦って婚活する男女が減少すると予想しています。
理由は、もう既に「我々は結婚しなくてもよいのだ」という価値観が芽生えているからです。
新しい価値観の誕生により、「30歳から」「焦って」「婚活する」時代ではなくなってしまうでしょう。
つまり、30歳から少しでも婚活をしている人間は大きなチャンスを得ます。
単純にライバルが減りますからね。
この価値観が良いか悪いかは別問題として、自分がどのタイミングで結婚したいのかということから逆算し、婚活の時期を考えるということが求められそうです。
街コンは必要最低限のサービス提供である
よく、30歳以上で婚活している方から、「街コンに行っても良い結果が得られなかった」という声を聞きます。
なぜだと思いますか?理由は、街コンは行政機関、もっと言えば国からの要請で予算が出ているため、民間企業の邪魔になってはいけないからです。
ゆえに、あまり大きな声で言えませんが、最低限度のものしか提供してはならないという、隠された前提が存在しています。
あくまでも出会いの場を提供するのであって、結婚そのものをサポートするのは難しいということです。
30歳の婚活で街コンに参加する場合、自分から進んで関わりを持っていく姿勢が必要になります。
民間の結婚コンサルティング会社であれば、出会いから結婚まで全力でサポートしてくれますが、その分、会費が必要になります。
逆に、行政が実施している街コンは、数千円程度で参加可能なため、出費を抑えたい方に向いています。
街コンは、国から要請が出ている限り、無くなることはありません。
しかしながら、今後は街コンに参加する男女の年齢層が高まると予想されます。
30歳の婚活ではなく、40歳以上を対象としたイベントもますます増えてくることでしょう。
できるだけ30歳前後で結婚したいのであれば、婚活を長引かせないことです。
婚活に何年もかけてしまうと、精神的に疲れてしまいますし、その後のライフプランニングにも影響が出てきます。
結婚したいと思ったのが30歳でも、婚活に3年かかり、出会って入籍するまでに2年かかるとなると、結婚するのが35歳になってしまいます。
予想できているでしょうか?
30歳から婚活を始めれば大丈夫、とよく聞きますが、順調に進んでも意外とタイトなスケジュールとなることを覚えておきましょう。
時というものは残酷です。
30歳から婚活を始めたのに気が付いたら40歳…ということのないように、今後のライフプランニングについても考えておきましょう。
大事なのは今という時を生きること
現在の30歳男女というのは、婚活において価値観の中間世代にあります。
「30歳だからもう婚活しなければならない」
「30歳だからまだ婚活しなくてもよい」
ちょうど2つの価値観の間に生きています。
仕事を抱え、男性と肩を並べる勢いで頑張っていらっしゃる女性も増えました。
男性が台所に立つことに、違和感など無くなってしまいました。
性差がどんどん薄れてゆくことによって、今後はもっと結婚しなくてはならないという意識も薄れていくでしょう。
しかし今はまだその狭間です。
どちらが正しいのか、どちらが間違っているのか分からない…ということが、ぼく、わたし、30歳の心の闇なのかもしれません。
考えていても答えは出ませんし、どちらが正しいとも言い切れないでしょう。
一つだけ言えることは、今という時間を大事に生きるということです。
30歳からの数年間、婚活の悩みが尽きないまま時を過ごすのはとても憂鬱です。
放送作家であり、作詞家、エッセイストの永六輔さんはこのように言っています。
「人間、今が一番若いんだよ。明日より今日の方が若いんだから。いつだって、その人にとって今が一番若いんだよ。」
英語表現にすると「The youngest day of my life」、“今日は私の一番若い日”です。
30歳婚活世代のみなさんには、今という時間を大切にし、自分の意志を持って自然に流れていくことができれば、明るい未来が待っていると思います。
今の自分が一番若いのです!
30歳からの婚活で成功するために試したい婚活
30歳からの婚活はチャンスを得やすいと言えますが、それでも合った婚活をしなければ婚活は厳しいものになってしまいます。
そうならないためにも、30歳からの婚活で成功できる婚活にするために30歳からの婚活で成功するために試したい婚活を紹介しますので、是非チェックしてみてください。
恋活アプリ、婚活サイト
一番婚活の中でも始めやすいのは恋活アプリや婚活サイトでしょう。
人によってはネットでの婚活に抵抗感があるかもしれませんが、実は恋活アプリや婚活サイトでの婚活は今や主流となりつつあるのです。
その根拠として、2017年リクルートブライダル総研の婚活実態調査によれば、2016年に結婚した11.3%は婚活サービスを利用しており、その中の20.5%が恋活アプリ、17.2%が婚活サイトやアプリでの出会いでの結婚だった、という結果があります。
行政が行っている街コンなどで芳しくなかった、という人はネット婚活も視野に入れてみてください。
結婚相談所
結婚相談所と言えば婚活の中でも一番古く、一番婚活を連想する時に出てきやすいものですよね。
そんな結婚相談所は、30歳の婚活でもおすすめなんです。
何故なら、結婚相談所は結婚したい本気度が高い人しか、やってこないから。
結婚相談所って正直、安くはありませんよね。
なので、抵抗がある人も居ると思うんです。
しかし安くない分、冷やかしの人が少ないばかりか、相手も結婚相手を真剣に探しているのでよくわからない出会いしかなかった、ということがありません。
街コンやネット婚活は正直、自分で相手がどのような目的で行っているのか探らなければならないところがあるため、最初から相手の目的が結婚であるということがわかりきっている結婚相談所はアラサーからの婚活に向いているのです。
女性は特に、結婚相談所での婚活の方が安全でもあるのでおすすめです。
ただし、結婚相談所ならどこでも良いというわけではないのでそこはお気を付けください。
結婚相談所によっても自分に合うサービスがあったりなかったりするので、まずは結婚相談所に突然入会するのではなく、資料請求してから考えてみると良いですよ。
良いパートナーに巡り合うために、自分が必要な結婚相談所のサービスはなんなのか、考えてから結婚相談所を決めるようにしましょう。
どういった基準で選べばいいかわからない人は、以下の点に注意して選ぶようにしてみてください。
- 登録している人の数
- 登録している人の年齢層
- コンシェルジュ(相談員)はいるか
- 月のお見合いの人数が極端に少なくないか
- かかる費用、料金がしっかり明記されているかどうか
是非参考にしてください。
まとめ
行政機関は、生涯未婚率の上昇、少子高齢化、晩婚化などによる社会問題からの脱却のため、若者の結婚離れに歯止めをかけようと立ち上がりました。
リンダール均衡を起こし、税金を通じて目標達成しようと企画されたのが街コンです。
リンダール均衡を起こさなければならない背景には、若者による「結婚しなくてもよいのだ」という新しい価値観の誕生があったからです。
「適齢期になれば自然と皆結婚していく」という時代は変わりつつあるでしょう。
しかしながら、今の30歳婚活世代は、ちょうど価値観と価値観の狭間にあるため、難しい選択を迫られ、悩まされています。
30歳で婚活を始めなくて本当にいいのだろうか?答えは無いからこそ悩みますよね?
事実としてあるのは、結婚率は30代後半になればなるほど結婚する確率は下がっているということです。
事実をふまえ、どちらが良いのか今は答えが出なくても、時代に飲まれず、時代に逆らわず、今という時間を大事にして婚活の一歩を踏み出してみましょう。
今の自分が一番若いのです!
30歳婚活世代の幸せを願っています!