好かれる人の特徴は?人に好かれるための実践法

人から好かれたい、認めてもらいたい、というのは人が持つ基本的な欲求のひとつです。
あなたも少なからず、「好かれる人になりたい」と思っているのではありませんか?
人の性格や感じ方などは十人十色で、『誰からも無条件で好かれる人』という人はいません。しかし、『人から好かれやすい人』がいるのも事実です。
人とのコミュニケーションを上手く取ることができずに、悩みや苦しみを抱えてしまう方がいる一方で、自然と人とのコミュニケーションを取ることを楽しめる方もいるのです。
どうすれば人から好かれるのでしょうか?
また、好かれる人に共通していることは何でしょう?
ここでは、好かれる人の特徴と、好かれる人になるための具体的な方法を紹介していきたいと思います。
人に好かれる人の特徴
男性、女性を問わず、好かれる人には共通する特徴があります。
これは、『好かれる人=嫌われていない人』と言い換えることができますし、悪印象よりも好印象の方が強い人の特徴とも言えます。
では、具体的にどのような特徴なのでしょうか?
外見に気を付けている
『外見を磨く』ことよりも、『内面や実力を磨く』ことの方が“重要”と考えている方も少なからずいると思います。
確かに、長い目でみれば、外見よりも内面が重要になってくることが多く、外見だけに気を配ることに大きな意味はありません。
しかし、大抵の人は相手の印象や評価を決めるとき、 “初対面から3回会うまでの間”に、第一印象を基本として、相手の印象を決めてしまいます。
これは心理学では『スリーセット理論』と呼ばれ、4回目以降の出会いの印象は最初の印象をさらに強めていく傾向にあるのです。
このことから、「自身の内面である性格や実力をじっくりと評価してほしい」と考えても、早い段階でマイナスの印象を持たれてしまうと、それを挽回するのは、かなり難しくなります。
初対面の相手にとって、先ずあなたから得る情報は、見たままの『表情』や『清潔感』、『服装のセンス』といった外見ですから、相手に与えたい印象を重要視することが『相手から好かれる』ための秘訣であり、好かれている人達に共通する特徴とも言えるのです。
話し方のコツを心得ている
話し方と一言で言ってもその内容は様々です。
しかし、『好かれる人』と『嫌われる人』の話し方にはそれぞれ特徴的な“差”があります。
それはどういったものなのでしょう?
ここでは、第一印象を左右する『声』と『内容』の二つについて、取り上げたいと思います。
声について
あなたの声は聞く人にどんな印象を与える声でしょうか?
良い話し声は聞く人に好印象を与え、悪い話し声は聞く人に不快感を与えます。
先ずは典型的な悪い声の紹介をしたいと思います。
①弱々しくて力のない声
俗に言う『か細い声』です。
か細い声は頼りない印象を持たれやすく、例え内容的には良い話をしていても、「自信の無さの表れ」や「説得力に欠けている」と受け取られてしまいがちです。
②険がある声
「不機嫌をあらわにしている」と受け取られてしまいがちの声です。
相手にきつい印象を与えてしまうため、話の仕方次第では、普通に話しているつもりでも高圧的に受け取られるなど、相手から悪い印象を持たれてしまう場合もあります。
③品のない大きな声
俗に言う『がさつな声』や『耳障りな声』です。
例えるなら「が~はっはっはっ!」と口を大きく開けて笑っているときのような声と言うこともできるでしょう。
興奮すると声のボリュームが一層大きくなる傾向があり、相手に不快感を与えてしまうこともしばしば。
続いて、良い声と呼ばれる声について紹介します。
①力のある声
俗に言う『通る声』です。
ノイズが少なく、豊かな力強い声は、聞く相手に対して話に説得力を持たせたり、ポジティブなイメージを抱かせたりします。
②適切なトーンの話し声
低すぎるトーンの声は、相手に『怖い』、『暗い』といったマイナスの印象を持たせ、
高すぎるトーンの声は、相手に『子供っぽい』『耳障り』という印象を持たせます。
良い声と言われる人の多くは、少し高めのトーンで話をしています。
会話の内容や話し方について
ネガティブな話とポジティブな話。
あなたが聞いていて気持ちが良いのはどちらでしょう?
『自慢話』よりも『失敗談』の方が、話を聞いている人間にとっては親近感や安心感といったものを感じることもありますが、だからといって、気を惹きたいがために『不幸自慢』や、相談とは名ばかりの『愚痴』は、延々とは聞きたくありませんよね?
また、好かれる人の会話では、ネガティブをイメージさせる言葉使いよりもポジティブをイメージさせる言葉使いが多いです。
例えるなら、新しいことにチャレンジするとき、
「出来ると思うけれど、難しそう…」とネガティブな感想で言葉を終わらせず、「難しいけれど、出来ると思う」のように、前向きなイメージを残す言葉使いをします。
同じことを言うにしても、ポジティブな考え方をできるのが、好かれる人の特徴的な話し方と言っても良いでしょう。
好かれる人になるための実践方法
上記では『好かれる人の特徴』について紹介をしました。
では、好かれる人になるためには、どのようなことを実践していけば良いのでしょうか?
身だしなみに気を配る
身だしなみとして第一に考えるべきは、身体や衣服の清潔感です。
これは、『配慮』や『自己管理』、『責任感や判断力』などに対する相手からの評価にもつながっており、ひと目で分かるような不潔感を漂わせているというだけで、好感度のみならず、“社会適応能力も低い”という悪印象を相手に持たせてしまう可能性があるからです。
衣服であれば、『年齢相応で極端に時代や流行から外れていないもの』や『汚れたり着古されたりしていないもの』といった相手から見て不快だと思われないものが適切です。
また、体の清潔感であれば、体臭や口臭、髪形や髭といった『当たり前の清潔さ』を保つことが重要です。
見た目で、相手から「最低限の配慮もできない人」とマイナスの印象を持たれることのないよう、先ずは身だしなみを整えることに気を配りましょう。
プラスの感情は豊かに表現する
怒りや憎しみ、妬みといったマイナスの感情は、出せば出すほど相手を不快にさせます。
しかし、楽しい、嬉しいといった喜びの感情はどうでしょう?
『素直に喜びが表現できる』=『相手の自尊心を高め、相手とのコミュニケーションをより円滑にすることができる』ということになります。
更にこのとき、『表情』や『身振り』、『手振り』を大きく加えて表現することで、「自分の気持ちを、より相手に知ってもらいたい」という意思表示にもなります。
喜びの感情を相手に上手に伝えることは、あなたが相手に好印象を持ってもらえるということにもつながりますから、できるだけプラスの感情は豊かに表現するようにしましょう。
話し方はポジティブに
『好かれる人の特徴』で具体的に挙げましたが、『声のトーン』と『話し方』で、人の印象は大きく変わります。
話し方については、意識して、相手にネガティブな印象を残さないよう、ポジティブな言葉を最後に持ってくるようにしましょう。
また、相手からの第一印象を良くするためにも、話す時のトーンは低すぎず、高すぎず。
少し高めを意識しましょう。
では、ここで「少し高めってどのくらい?」と思った方に補足です。
相手に対して『心地が良い』という印象を持たせる声のトーンは、音階の中の“ソ”の音です。
特に相手に届けたい言葉はこの“ソ”の音を多用しながら話しましょう。
ただし、いくら「“ソ”の音は心地よく感じてもらえるから…」といって、会話の全てをこの“ソ”の音で話してしまうと、逆に耳障りとなって相手に対して不快感を与えてしまいますので、注意が必要です。
最後に
コミュニケーション力の高い『人から好かれる人』でも、万人から好かれるというわけではありません。
逆に、「自分を嫌う人もいる」と考えることで、肩の力が抜け、自然と相手とコミュニケーションをとることができる場合もあります。
あなたが「好かれる人になりたい」と考えたなら、視点を変えて今までのあなたを振り返ってみましょう。
ちょっとした努力を加えることで、あなたの印象は変わっていくはずですよ。