ありがとうと言われて~女医が抱える結婚と仕事のジレンマ~

女医さんというと、一般的に誰もが羨むステータスの持ち主ですが、結婚となると、意外とお悩みが深いのもまた事実です。
今回は、女医が抱える結婚と仕事のジレンマについて考察し、どのような幸せの形を見出していくべきか、お話ししていきます。
女性医師になって
誰もが憧れる仕事である女医になり、一つ目の願い事が叶った後、二つ目の願い事は、
結婚と考えている人はいませんか?
女医になるだけでも幸運なのに、結婚も叶えたいなんて欲張り過ぎると思う人もいるでしょう。
でも、女医だって、一人の女性として、結婚に憧れます。
ただし、女医になったということは、激務の中にありながら結婚する覚悟が必要になってきます。
いったい何が、女医の結婚を難しくさせているのでしょうか。
次章で具体的に見ていきましょう。
ジレンマとは何か
女医の前に立ちはだかる結婚と仕事のジレンマについて考えてみます。
女医になった後、配属先にもよりますが、たいてい睡眠もそれほどとれず、休みも少ない状態で働かないといけません。
また、日常生活も不規則です。
患者の病状が、急に悪くなったら、深夜まで治療が続いて帰宅ができません。
当直の日は、ずっと病院に泊まり込みになります。
土曜、日曜の救急の患者等での呼び出しがあるという状態です。
これらの状況から、普通の会社員と恋愛しようにも、時間的に、全くと言っていいほど予定が合いません。
女医が、結婚したいと思っても、生活のほとんどが仕事で埋まっている状態の中では、まず、無理に等しいのです。
では、女医をあきらめ、結婚に専念しますか?
それも、もったいない話です。
問題が多いことは悪いことではない
女医の仕事に追われる日々の中で結婚を望むことがいかに難しいか、よくわかりますが、女医さんの中にはなんとかして結婚している方々もいます。
女医の多忙な日常の中で、結婚をすることができるのかという問題は、確かに深刻ではありますが、考え方を変えてみると、女医にとって結婚相手とは、未知の存在です。
これからどんな人と出会えるかという期待が持てるということです。
女医さんの中でも結婚している方々は、どのようにして出会いの場を探していたのでしょう。
答えは簡単で、人と会うことです。
多忙な日常生活の合間の休みは、休養をとるために、非常に大切な時間だとは思いますが、その休みを使ってできるだけ、人と会ってみてください。
出会いの場はたくさんあります。
同業者でもいいですし、また、友達同士の飲み会でもいいです。
無理をしない程度に、出会いの場へ行くことで気分転換をしてみませんか。
女医の結婚は難しいですが、未知なる世界に希望を持って、できるだけ問題を悪い方向に考えないようにしたいものです。
ジレンマの向こう側
女医の前に立ちはだかる結婚と仕事のジレンマを克服し、運命の人と出会い、結婚を決めた後にも、結婚の生活について生じる問題もあります。
付き合いを始めるまでにおいても忙しかった女医が結婚するとなると、家庭のこともしなくてはならず、仕事以外の家での仕事が増えます。
しかし、考えてみてください。
結婚相手に出会うまで、自分1人で問題を解決してきましたが、今度は2人で考えられるのです。
問題が山積みで、たとえ板挟みになろうと、問題を抱えつつ歩んでいくのが人生というものです。
ジレンマは一人で抱えていると苦しいですが、2人で支え合うとまた、状況が変わってきます。
もうだめだ、と思っても、意外と光がさしてくるものです。
ジレンマの向こう側には、成長した自分が待っています。
女医が結婚するにあたって
女医が結婚するということで、結婚生活について、相手の具体的な協力が必要だと思われます。
相手も多忙であれば、周りに助けてくれる人を探したりする等、結婚生活をできるだけ楽しいものにしていくことを考えなければいけません。
多忙な女医の結婚生活における家庭での仕事の役割分担等をはっきりしていないと、女医も大変ですし、相手も困ることになります。
家庭での仕事の役割分担を担ってくれないような相手では、女医に明るい結婚生活は望めません。
比較的女医と相性の良い結婚相手
女医と相性の良い結婚相手はどんな人でしょう。
女医の仕事が特殊であるため、仕事を十分に理解してくれている人が良いと思われます。
家事や育児に関しても、女性が出来ないときは男性が代わりにして、男性が出来ない時は女性がするというような男女平等の意識を持っている人が良いです。
精神的に自立していて、自然に、お互いが協力しあえる性分の男性は、女医には最適な結婚相手と言えます。
また、同業者の方も、仕事の理解から、女医の結婚相手として相応しいでしょう。
ただし、同業者となると、女医のキャリアよりも上の医者、プライドの高くない医者等、性格を細かくチェックする必要があるかもしれません。
そういう意味では、同業者も良し悪しです。
両親の反対を受けたら
女医自身の家系が医者の家系ということであれば、女医の両親はスペックの低い結婚相手を嫌がるかもしれません。
大きな理由は、学歴や家柄が違うということです。
やはり、両親は「自分達の子には、高学歴で、家柄の良い人と結婚して欲しい」という願いがあります。
仮に、医者ではなくて、両親が喜ぶ高学歴で家柄の良い人を探そうと思うと、かなり限られてくるでしょう。
追い打ちをかけるように、育った環境が違うと教育環境や金銭感覚に関してズレが出るということを理由に、結婚相手として一般男性は反対されるケースが多いです。
せっかく、女医の結婚の夢が叶うかもという時に、両親から反対されるなんてことが起こったら、どうしたらよいのでしょう。
相手の男性の金銭感覚や性格等を把握し、一生ついていける人かどうかを、女医自身がチェックしなくてはいけません。
全てを把握することは難しいと思いますが、性格の違い等、譲れない部分があれば、結婚生活が上手くいかない可能性は多いに出てきます。
女医自身が結婚相手として合わない・合わせられないと判断すれば、できるだけ速やかに、身を引くことが大切です。
いろいろな観点から、女医が結婚相手にふさわしいと判断できれば、両親の反対があっても、お付き合いしてもいいと思います。
籍さえ入れなければ、恋愛は自由ですよ。
両親に認められたら入籍をするという方向で進めていきましょう。
医師として妻として母として、あなたは必要とされる存在になる
女医に結婚後、待っているのは、母になることです。
多忙を極める生活の中、結婚をすることで、より忙しくなります。
相手の協力があれば、結婚生活もなんとかなると思われますが、母になる上でできる限り、子供の面倒もみなければいけません。
子育てに関しても、より一層、協力が必要です。
医師、妻、母、この三役を一人でこなすのは、本当に大変だと思います。
ただ、一人で全部のことをこなそうとはしてはいけません。
医師という仕事は頼れない部分もあるかと思いますが、妻については、相手の理解と協力を多いに受け、頼ってください。
自分でこなす部分と、相手にまかせる部分を明確にすると良いです。
この三役の同時進行は、自分以外の誰にもできません。
ということは、すなわち、必要とされる存在になるのです。
大変かもしれませんが、役得ですよ!
まとめ
女医という仕事は、とても素晴らしい仕事です。
患者から「ありがとう」の言葉を聞くと、女医になってよかったと再確認される方も多いと思います。
患者からの感謝の言葉を聞きながら、女医の仕事を極めていくのも、人生の一つの選択肢でしょう。
ただ、女医をいう仕事に就いたからといって、結婚が遠ざかっていくわけではありません。
女医という仕事に就いても、結婚、出産と他の女性と同じような選択肢もあるのです。
結婚を機に、女医をいったん辞め、主婦業に専念した後、同業者のご主人の助けで、
再び、医療の仕事に戻り、女医を始めたという方もおられました。
特に、同業者同士の結婚は、違った視点で物を見て、お互いの意見を尊重しあうことが出来れば、素敵な結婚生活も夢ではありません。
女医が結婚をするには、いろいろな問題に直面すると思いますが、決してあきらめないでください。
女医という仕事だけでも、必要とされているのですから、一人で無理は絶対にしないことです。
結婚、出産という段階を経る中で、結婚相手や周りの人に、頼れるところは頼っていきましょう。
できれば、結婚相手の周りの人にも頼れる人がいるような環境であれば最高です。
女医という忙しい身で、自分と相性のあった人を選び、結婚していくことは大変だと思いますが、ぜひ、素敵な結婚をし、幸せを掴んで頂きたいと願います。