これって危ない?共依存恋愛

あなたやあなたの周りにお互いに依存してしまう「共依存」のカップルや夫婦はいませんか?
共依存状態から脱却したいものの、どう克服すればいいかわからない人も多いと思います。
あるいはあまりにもその状態が続きすぎている人は、もうこのままでも上手くやっていければいいかと半ば諦めた状態で関係を続けてしまいがちですが、実はその選択は2人の関係を悪い方向へ持っていってしまうものです。
共依存恋愛はどのような危険性を秘めているのでしょうか?
今回は共依存恋愛の特徴やそうなってしまう原因をご紹介します。
少しでも共依存関係を克服するためにも是非参考にしてみてください。
共依存とは
あなたは大丈夫?共依存恋愛の特徴
共依存恋愛というのは、お互いがお互いに依存してしまうことで成り立つ関係のことを指します。
つまり、お互いが相手の存在なしではいられないという心理で保たれている関係です。
何があっても恋人が優先であったり、何でも恋人の言うとおりにしてしまったり、相手がいないと日常生活に支障が出てしまったりしているのであればそれは間違いなく共依存に陥っています。
まずは何があっても恋人を優先してしまう共依存の関係ですが、社会で生きていく上で常に恋人が最優先になることは難しいことです。
社会で生活していく中では仕事や家族、友人など、恋人だけではなく様々な人と接して生きていく必要があります。
時にはそれらのことを優先しなければならないこともあるでしょう。
その際に優先順位を理解しお互い納得した上で折り合いをつけていくのが大切ですが、共依存関係の場合それらを省みずに常に恋人を一番最優先にしてしまいます。
また、何でも恋人の言うとおりにしてしまうのも共依存の関係です。
デートの際に記念日でもないのにおねだりされて何かを買ってしまったり、真夜中に「会いたい」と電話を掛けられて家を飛び出し会いに行ってしまったりする場合などがこれに当たります。
デートのときや家にいるときにひたすら面倒を見たい、または面倒を見られたいといった親子のような関係は共依存恋愛といってよいでしょう。
愛する人には少しでも何かをしてあげたい、尽くしてあげたいといった気持ちになりますが、その気持ちが大きくなればなるほど共依存関係を作り出してしまいます。
相手がいないと日常生活に支障が出てしまう関係はかなり危険です。
結婚はしていないけれどほぼ毎日一緒にいるというような場合、何らかの理由で離れなければならなくなったときに唐突に喪失感が生まれます。
恋人がいることが当たり前になりすぎていると、いざ離れたときに寂しさから食欲の増減による体調不良を起こしたり、寂しさを紛らわすためにアルコールに溺れたりするなどしてしまいます。
寂しさから来る心身の不調により仕事や学校を休んでしまうなど、日常生活にも支障が出てきてしまえば共依存の危険性が十分に表れている証拠です。
共依存恋愛の原因は?
共依存恋愛は「自分にはこの人しかいない」という思いこみから生まれ、その強い思いが関係を歪んだ形で維持させていきます。
また、常に自分に自信がなく、他人に必要とされることが自分の存在価値だと思っている人が陥りやすいとも言えます。
恋愛をしていく中で「自分にはこの人しかいない」という気持ちが膨らむ反面「この人には自分がいなければならない」という使命感が生まれることで共依存関係は出来上がっていくのです。
そしてその使命感から、必要以上に相手を構ったり、相手に甘えたりといった行動をしがちになってしまいます。
恋愛をしていく中で相手を知れば知るほど依存的な考えになり、共依存恋愛は誕生していきます。
共依存恋愛の克服
自分が心がけるべきこと
共依存を克服したいのであればまずはあなたの意識から変えていくことが大切です。
共依存恋愛を克服する上で一番大切なのは「恋人を最優先に考える」という考えを捨てることです。
恋人といる時間をいきなり減らすのは少し難しいのですが、自分がひとりでいる時間や友人と過ごす時間を少しずつ増やすことを心掛ければ自然と恋人との時間は減っていきます。
最初はひとりでいるとつい恋人のことを考えてしまうので友人と過ごしたり楽しい予定を多く入れると良いでしょう。
徐々にあなたがひとりでいても楽しめる趣味や特技などを見つけていければ寂しさを感じることも少なくなります。
それから共依存の特徴を見て、自分の行動が当てはまっていると思ったのであれば当てはまっていたことを忘れずに覚えていてください。
普段の行動をいきなり直すのは難しいことですが、まずは共依存の関係であることを意識してみることが大切です。
自分を見つめ返すことですぐに直せずともゆくゆくは改善に繋がっていきます。
焦らず長い時間を掛けながら克服していってください。
相手と話し合いをすること
自分の行動を省みて、恋人と少し距離を置く決意をしたのであれば、その意思をきちんと相手に伝えましょう。
共依存恋愛である場合は相手もあなたと同じ依存体質にあるので、いきなり距離を置かれてしまったらどうしていいかわからず心身的な負担にもなります。
まずは思い切って「自分たちは共依存ではないか」と持ちかけてみましょう。
面と向かって話し合うことでお互いの気持ちがすれ違う問題を解消することができます。
恋人に話を持ちかけるのは少し勇気がいるかもしれませんが、2人が共依存に向き合うチャンスを逃してはいけません。
そして共依存を克服するにはつらいとは思いますがしばらく会わない、距離を置くという選択が一番有効です。
連絡をとる頻度も2人で決めて、あくまでもガス抜きの期間として会わない期間を設けることで2人の関係に亀裂が生まれることなく距離を置けるでしょう。
離れて過ごすことで、自分だけでなく相手もどれだけお互いが依存をしていたか知ることができます。
そしてお互いリフレッシュできた状態で再び会ったときに、今後の付き合い方について前向きに話していきましょう。
まとめ
恋愛において「この人しかいない」という考えは必ずあるもので、それが成り立つからこそ人は恋をして結ばれていきます。
しかし、その考えがいきすぎてしまうと共依存につながり時には自分たちだけでなく周りの人まで巻き込んでしまう危険性も生まれてきてしまいます。
一度関係性を見つめなおして、もし「まずい」と思ったのであれば自分たちのペースで健全な恋愛関係をもう一度築き上げていきましょう。