デートで緊張するのは幸福の証

かの有名な小説家、夏目漱石が「I LOVE YOU」を「月が綺麗ですね」と訳しました。
粋で遠回しな愛の告白です。
デートの時に緊張してしまって、思ったことをなかなか伝えられない男女が多いと思いますが、本当は、ドキドキすることは悪いことではないのです。
今回は、デートの時に緊張してしまう原因を考えながら、素の自分をうまく引き出せる方法をお話しします。
デートで緊張してしまうのはなぜ?
意中の人とデートをする時は、緊張してしまいますよね。
緊張の仕方も人によって様々で、とにかくしゃべり続ける人もいれば、なかなか言葉が出ない人、とにかく頭が真っ白になる人もいます。
楽しみなはずのデートでそんなに緊張してしまうのはなぜでしょうか?
緊張しやすいタイプ
デートに限らず、大事な場面で緊張しやすいタイプの人が存在します。
緊張しやすい人の特徴としては、完璧主義者が当てはまります。
完璧主義ということは、些細なミスも許されないということです。
少しでもミスをしてしまえば、その後は後悔から気持ちが沈んだままとなってしまうでしょう。
完璧主義の人はデートする際、予定をきっちりと立てています。
その予定を頭の中で繰り返していて、他の事を考える余裕があまりなくなっているでしょう。
そうすると何か忘れていることはないか、予定には問題がないかということばかり考えてしまい、せっかくのデートも緊張し続けることになるでしょう。
また、自意識過剰な人も緊張しやすいタイプです。
自意識過剰な人は常に自分がどう見られているのかを気にするので、落ち着きのない行動を繰り返すことが多いでしょう。
何か失敗したらたくさんの人から格好悪く思われてしまうのではないかと思うので、失敗を過剰に恐れてしまうのです。
小心者や相手の事を意識しすぎる人も、やはりデートの際は緊張しやすいタイプとなります。
しかし、デートをしていてもずっと緊張しているままではあまり楽しめません。
楽しくデートをするには、どうやって緊張を解したらいいのかという点が重要になります。
緊張しないコツ
緊張というのは交感神経の働きによるものです。
緊張しないようにするには、交感神経と対になる副交感神経の働きを活発にすることが大切です。
緊張しないコツとして、まずは事前に軽く何かを食べておくといいでしょう。
副交感神経はリラックスしている時や休息している時優位になります。
何かを軽く食べることで体には栄養が行きわたり、リラックスした状態となります。
また、軽く体を動かすのもいいでしょう。
あまり疲れるほど動くと逆効果ですが、軽く運動をすることで体の血流が良くなり、緊張から固まってしまった全身を解すことができます。
気の持ちようも大切です。
デートだからと緊張せず、少しくらい失敗してもいいやという気持ちで臨みましょう。
別にお相手も、あなたのことをデート・コーディネーターのプロとして見ているわけではありません。
失敗しても、相手を思いやる気持ちを持っていれば別に嫌な気持ちにはならないでしょう。
せっかくのデートなのですから楽しむことを重視し、緊張せず気楽に行きましょう。
笑うのが一番
デートで緊張し、仏頂面になってしまっては、お互い楽しくありませんよね?
どうせデートをするのであれば、お互いに笑顔でいられるようにするべきです。
そのため、デートだからと緊張せず、笑顔でいることを心掛けるようにしましょう。
笑顔でいることで緊張を解きほぐすこともできるので、どうしても緊張してしまう場合も笑顔を絶やさないようにしましょう。
自分の正直な気持ちを伝えよう
デートの時、緊張していることが相手にバレたら格好悪いと思うかもしれません。
しかし、相手に緊張していることを相手に隠したままだと、デートしていても楽しくないように思われてしまいます。
格好悪いと思われるよりも、面白くなさそうと思われる方が相手に与える印象は悪くなります。
デートの時は自分の正直な気持ちを相手に伝えてしまいましょう。
初めから「緊張する」言ってしまえば楽になる
デートの時にどうしても緊張がほぐれない場合は、初めから緊張していることを相手に伝えてしまいましょう。
相手に、デートで緊張しているということが知られてしまえば、隠す様な事もなくなりとても楽な気持ちになります。
黙っていても、緊張しているということは相手にもその雰囲気が伝わります。
相手も緊張している可能性が高いのですから、言葉にしてしまえば相手も楽になることが多いでしょう。
「今日は楽しみにし過ぎて緊張しちゃって・・・」
「私もなんです」
といった会話をすると、その後は良い雰囲気でデートが進んでいくでしょう。
別に緊張することは悪い事ではありません。
それだけ相手の事を考えているということですし、決してデートが日常茶飯事というわけではないことも分かるでしょう。
相手に素直な気持ちを伝えることに慣れておくと、余計な誤解を与えることも減り、その後も良好な関係を築いていけるようになるでしょう。
そのため、デートで緊張している際は堂々とそのことを相手に伝えてしまいましょう。
変に格好をつけ、デートの時、相手に緊張していることを悟られないようにしようと思えば、とても怪しく思われるでしょう。
そうならないように、きちんと伝えるべきことは伝えるようにしましょう。
ドキドキするのは人生が豊かな証拠
緊張してドキドキするのは、それだけ人生が豊かな証拠です。
人生が貧しい人は、まず諦めから入っていきます。
諦めている状態でドキドキするでしょうか?
成功すると思っているからこそ、その成功にたどり着けるように身構えてしまい、ドキドキと緊張するのです。
ですからドキドキするということは恥ずかしい事ではなく、むしろいい事なのです。
デートの時に緊張してしまうのであれば、その緊張も楽しめるように考えてしまいましょう。
別に相手は完璧なエスコートを求めているわけではありません。
それよりも大事なのは、自分らしさをしっかりと出すことです。
またデートしたいと思ってもらえるよう、緊張せず、お互いに楽しむことを大切にすべきでしょう。
デートで変に格好をつけようとすると、かえって緊張し、挙句の果てに失敗してしまいます。
豊かな人生を送っていれば、色々な成功や失敗についても経験があるでしょう。
その経験から、一番手ひどい失敗をしたことを思い出し、それに比べればデートなんて大して緊張しない!と、考えてみましょう。
それと同時に成功したことを思い出せば、デートが成功するイメージもつかむことができるでしょう。
一度前向きになれれば、デートは緊張しなくてもいいものだと考えることができると思います。
死んでもいいわ
小説家の二葉亭四迷は、アプローチされた女性が「Yours」(あなたにゆだねます)と答えた台詞を「死んでもいいわ」と訳しました。
それからというもの、文学史の中において「月が綺麗ですね」に対し「死んでもいいわ」という返しがセットで使われるようになりました。
初デートは特に緊張しがちですが、シチュエーションを選び、言葉も現代風に変えて使えば、かつての文豪たちのような粋な表現も効果的だと思います。
あなたなら「I LOVE YOU」を何と訳しますか?
私なら、そうですね…「一緒にラーメン食べに行きませんか?」でしょうか(笑)
まとめ
デートで失敗したくない、と考えていれば、緊張してしまうでしょう。
しかし、失敗したとしてもそれは取り返しがつかないようなことでしょうか?
デートの際に失敗したとして、よほどのことがない限りは大した問題は起こらないでしょう。
それよりも大切なのは、いかに楽しいデートをするかという点です。
デートというのは楽しいもののはずですが、緊張していると全く楽しむことができないでしょう。
デートで緊張していることは相手にも伝わり、相手にも緊張がうつってしまう事もあるでしょう。
そうなるとお互いデートしても緊張が解けないまま、違和感のある時間ばかりが過ぎてしまうでしょう。
そんなデートの後、またデートしたいと思えるでしょうか?
デートは一回で終わりではないのですから、また会いたいと思ってもらえるよう、緊張せず、お互い楽しめるようなデートをしましょう。